大阪市中央区|社会保険労務士事務所アンドディー【大阪 社労士】
人材を人財に変える社労士事務所・アンドディー
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今回も前回の引き続きです(3回シリーズの最終回)
サラリーマンの最大のリスクは「上司」
よく分かるような気がします
ただ、その運を引き寄せるのも自分次第
結局は自分がどういう行動するかで上司の対応も変わりますよね
土肥:サラリーマンがたくさんの給料をもらうためにはどうすればいいのか――。人口が減少して、以前のような経済成長が難しい日本で、藤原さんは「レアな存在になることが大切」だと話されました。 前回、「レアな存在」になる方法を紹介していただきましたが、さらにこんなことも話されました。「サラリーマンにとって、最大のリスクがある」と。その最大のリスクって、何でしょうか?藤原:「上司」ですね。 土肥:ん? 上司? でもサラリーマンに上司がいない人なんていませんよね。ということは、全員リスクを抱えていると? 藤原:確かにサラリーマン全員にリスクはあるのですが、若い人にとってはあまりリスクはありません。なぜなら上司とうまくいかなければ、その上司が飛ばしてくれるから。そして幸運が開けてくる可能性がある。 土肥:上司が自分の幸せを握っている、と? 藤原:そう思ってもいいでしょうね。“上司運”は本当に大切ですから。 上司リスクをヘッジするためには、どうすればいいのか。現在働いている会社を山 に例えると、サラリーマンはその山に登っています。そこでひとつの山を登るのでは なく、左または右にある山にも登っておく必要があるのです。 どういうことかというと、例えば、子どもが生まれて、教育に興味がある人は学校 の行事などに参加してみてはいかがでしょうか。奥さんにPTAを任せるのではなく、 自分がやる。またNPOなどに参加して、学校をサポートする。このほかにもテニスのコミュニティなどに参加して、会社と違うことをしてもいい。 会社という“単線”ではなく、会社以外でいろいろなことをやる。つまり、“複線”でいくつかの山を登ってみてはいかがでしょうか。30代では3つ、40代では4つ、といった感じで。会社という主軸があって、そのほかにもいろいろやっていると、仕事になにかが返ってくることがあるんですよね。 前編でもお話しましたが、これからの時代は「情報編集力」が必要になってきます。ひと昔前のように「(上司に)自分を出世させてください」とお願いするのではなく、上司に自分の情報編集力を見せて、引き上げてもらう。そういう意味でも、単線的な人生ではなく、複線的な人生のほうがいいのではないでしょうか。人生80年で、ひとつの山(会社)を登って終わり……というのはもったいないと思うんですよね。 ●敗者に対するリスクヘッジ 土肥:以前に比べると、サラリーマンの転職もハードルが下がりました。とはいえま だまだ、人材の流動性は低い。その背景に、日本には「敗者復活ができない」「一度負けてしまうと、そこから這い上がるのが難しい」と思っている人が多いのではないでしょうか。だからサラリーマンは「自分はこういったことがしたいなあ」と思っても、なかなかその土俵で勝負ができなかったりする。 藤原さんは欧州で生活をされましたが、敗者復活に対する考え方は日本と違ったりするのでしょうか。 藤原:違いますね。欧米には敗者に対するリスクヘッジが、2つあるんですよ。1つめは「大学」。なにかにチャレンジして、それがダメだったとします。そのとき大学に戻って、ネットワークをつくることができるんですよね。例えば、アップルやグーグルでバリバリ働いていた人が会社を辞めて、大学に入学する。そして、バングラディッシュなど経済的に貧しい国に行っているケースがあります。そこでなにをしているかというと、自分の技術を使って「貧困」をなくそうとしている。なぜそんなことができるのかというと、会社を辞めてから大学でネットワークができたからなんですよね。 もう1つのリスクヘッジは「教会」。仕事で大きな失敗をしても、教会から出直すことができるんですよ。米国のラスベガスでギャンブルに負けて破産した人でも教会に救われて、炊き出しなどをしながらやり直す。こうしたことは欧米では当たり前のようにやっていますが、日本ではあまり聞きませんよね。 大学と教会――この2つの機能が、日本ではものすごく弱い。少し話はそれますが、だから日本では自殺者が多いのではないでしょうか。 ●これからは「ペアで勝負する」 土肥:日本の大学ではどのような問題を抱えているのでしょうか。 藤原:情報を処理する仕事はどんどんなくなってきているのに、ほとんどの親は「自分の子どもは普通高校を卒業させて、一般大学に入学させよう」と思っている。そして会社に就職して、年収400万~800万円を手にしようとしている。でも、今後はこうした形のレールはありません。 大学もそのことには気付いていると思うので、もっともっと特徴を出してもいいのではないでしょうか。秋田県に国際教養大学がありますが、そこは世界中から英語で授業ができる先生を引っ張ってきました。その大学に入学した学生は英語力を高めることができるので、就職率はほぼ100%を維持しているんですよ。学生は企業から引 く手あまたの状態なんですよ。特徴を出そうとしない大学は、今後淘汰されていくのではないでしょうか。 今回のインタビューで、私は「人生は複線化が大切だ」という話をさせていただきました。でも複線化のことについて、学校では教えないんですよね。なぜなら大学の先生は複線化していないから。ほとんど研究もせず、指導にもチカラをいれず……それでも年収1000万~1500万円ほどもらっている。たくさんの年収をもらっておきながら、アルバイトもできる。だから複線化する必要がありませんよね。食えちゃうんだから。 またサラリーマンは「二極化」する。年収は200万~400万円の人と、800万円以上に分かれるという話もしました。でも200万~400万円しかもらえなくても、ガッカリする必要はありません。働いている女性と結婚すれば、家計が400万~800万円になるかもしれない。そして夫が複線、妻も複線の人生を歩んでいけば、いろいろなことに勝負できるのではないでしょうか。 土肥:なるほど。でも、いまは未婚率が上昇していますよね。 |
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前回ブログの引き続きとして・・・
結局は何もかも『普通』になってしまっている。。。
しかし、仕事=生きると仮定した場合、
『普通』の仕事をしている以上は給与の上昇は望めませんよね・・・・
下記の記事にもあるよう、どのようにして『特徴』を出していくか
仕事以外は普通が一番だと私も思ったりしますが、
その『普通の生活』を手に入れるため、仕事では『特徴』をつけていく必要性を感じます
仕事をしたら“10年後のサラリーマン”が見えてきた(中編):マクドナルドの時給は800円、マッキンゼーのシニアコンサルタントは時給8万円――仕事をしていて、なぜ100倍もの差がついてしまうのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに、その謎を解説してもらった。 ●「レアカード」になれ 土肥:前編で、藤原さんはこのような話をされました。「今後、サラリーマンの給料は『二極化』する。年収は200万~400万円、800万円以上の人になるだろう」「年収800万円以上をもらうためには『情報編集力』を身につけなければいけない」と。 日本経済が成長していた時代のサラリーマンは「情報処理力」があれば、メシを食っていくことがでました。でも、今後は違う。正解はひとつではない時代なので、人と人の脳を結びつけることで、自分が考えてこなかった“答え”を導きだせるチカラ――つまり「情報編集力」が必要であるとも話されました。 ではその情報編集力を身につけるには、どうすればいいのでしょうか? 藤原:「レアカード」になれば、いいんですよ。 土肥:レアカード? 藤原:いまの20代の人たち……ひょっとしたら30代前半の人たちもポケモンカードで遊んでいたかもしれません。ポケモンカードで遊んだことのある人だと分かると思うのですが、希少価値の高いレアカードは魅力なわけですよ。つまり、自分自身をレアカードにするという感覚をもてるかどうか。これがものすごく大事になってくるでしょう。 例えば「年収」について語るとき、私は「時給」で語らなければいけないと思っています。マクドナルドでアルバイトとして働くと、時給は800円ほど。夜だったら1000円くらい。コンピュータのプログラムを組める人は時給1000円は超えるし、ゲームのプログラムを組めたら2000円を超える人も多い。 ところで、サラリーマンの時給はいくらくらいか分かりますか? ●サラリーマンの時給 土肥:5000~6000円くらいかな。 藤原:給料から労働時間を割ると、多くの人は3000~5000円くらいなんですよ。家庭教師でサラリーマン並みの時給をもらっている人は多い。そう考えると、サラリーマンの時給って高くない。 会社の取締役になったAさんは、年収2000万円もらっている。身を粉にして、年間4000時間(月20日働いて、労働時間は1日16~17時間)働いたとすると、時給は5000円。朝も夜も働き続ける……といった生活ですよね。常務取締役から「Aさん、すぐに来てください!」と呼び出されたら、飛んでいかなければいけない(笑)。 高度な専門技術をもった人で、時給は1万~3万円くらい。弁護士が3万円くらいですね。ちなみにマッキンゼーで働くシニアクラスのコンサルタントは時給8万円ほど。 土肥:おおー。 藤原:このように考えると、日本人の時給は800円から8万円くらいの幅がある。なぜ100倍もの差が生まれるのか。100倍の差があるには、ワケがあるんですよ。 土肥:ど、どんなワケですか? 藤原:中学校でも同じような授業をしたことがあるのですが、自分のナニを変えると時給が800円から8万円になるのか。中学生に聞いたところ「大変さ」「社会貢献度」といった答えが返ってきました。でも、そういったことではないと思っています。「大変さ」だったらマクドナルドのアルバイトの仕事も大変。「マッキンゼーのコンサルタントが一番大変」と言えるかもしれませんが、そうとも言えない。結局のところ、“レアであるかどうか”だと思うんですよ。 時給というのは、需給の相場で決まってしまう。どのくらい希少性があるのか。医者や弁護士の時給は3万円、世界の経営者にインパクトを与えるコンサルタントは極めてレアなので、時給8万円をもらっている。そのレアさをどのように演出していけばいいのか。こういったことについて、学校では教えません。親も教えません。せいぜい「弁護士になれ」「医者になれ」といった程度のことしか言いませんよね。 ●自分の戦略を考える際、大事なポイントは2つ 土肥:でも弁護士も医者も数が増えてきて、レアではなくなってきています。今後10年間で、どんな職業がレアな存在になってくるのでしょうか。 藤原:そうした問いかけがものすごく大切になってくるんですよ。自分の戦略を考える際に、大事なポイントが2つあります。1つめは、逆張り。みんなが行く方向ではなく、逆の方向に進むということですね。 例えば、道の先にリンゴの樹があるとします。一緒に歩いている人たちはリンゴを食べたいのですが、道は2つに分かれている。そのときどちらの道を選択すればいいのか。もし全員が右の道を選んだときには、左の道を進めばいい。なぜならみんなについていって、リンゴの樹があったとしても、分け前は1~2個かもしれない。足が遅かったら、その分け前すらもらえないかもしれない。 左の道を進んでいけばどうなるのか。大きなリンゴの樹があるかもしれない。そうしたらすべてのリンゴを独占できる。リスクはあるかもしれませんが、逆張りをしていかなければ大きなリターンは得られないでしょうね。 土肥:ハイリスク・ハイリターンを選択せよ、ということですね。では、レアな存在になるための、もう1つのポイントはなんでしょうか。 藤原:「レアな存在になれ」と言われても、10万人に1人、1万人に1人の存在になることって難しいですよね。例えば、いまからiPS細胞を研究して、山中伸弥教授を越えることは難しい。20~30年黙々と研究を続ければ山中教授を追い越すことはできるかもしれませんが、その可能性はものすごく低い。それほどの時間をかけても、教授に追いつけるのは1万人に1人……いや、100万人に1人もいないかもしれません。 1万人に1人の存在になることは難しいことですが、100人に1人だったらかなりの確率でなれると思うんですよ。例えば、パチンコをするのかどうか、電車の中で寝ているのか本を読んでいるのか。こうした違いだけでも、2分の1、4分の1……となっていき、すでに25人に1人になっている。このように考えると、100人に1人になることはそれほど難しいことではないんですよね。 仕事が終わってから英会話学校に通ったり、資格試験の勉強をしている人は、ひょっとしたらもう100人に1人になっているかもしれません。でもここで終わってしまうと、1万人に1人というレアな存在にはなれません。 ●自分の得意分野を“混ぜる” 土肥:では、どうすればいいのでしょうか? 藤原:もうひとつの100人に1人になることが大切になってくるんですよ。考え方としては「100人に1人×100人に1人=1万人に1人」ということですね。 ひとつの領域で1万人に1人の存在になることは、ものすごく難しい。ところがふたつの領域を混ぜて、「100人に1人×100人に1人=1万人に1人」になることはそれほど難しくはありません。掛け算をすることで1万人に1人の存在になる……これが情報処理力でもあるんですよ。 例えば、Aさんは「お笑い芸人になりたい」と思っているとします。しかし、明石家さんまさんを越えるためには10万人に1人、100万人に1人の存在にならないといけません。またAさんは「美容師にもなりたい」と考えているとします。カリスマ美容師になるには、10万人に1人、100万人に1人の存在にならないといけません。そこでAさんはお笑い芸人として100人に1人の存在になって、かつ美容師として100人に1人の存在になれば、「お笑い美容師」というカテゴリーができてしまう。つまり「自分で混ぜて」つくってしまうんですよ。 これからの10年間で、サラリーマンは何らかの領域で100人に1人の存在になるだけではなく、もうひとつの領域でも100人に1人の存在になってほしい。ただし、他人がつくった土俵で戦うのは難しい。自分の得意分野を混ぜて、自分だけの土俵をつくることがポイントですね。 ところで、Business Media 誠の読者は何歳くらいの人が多いのですか? 土肥:読者アンケートによると、平均年齢は30代半ばですね。 藤原:30代半ばのサラリーマンだと、多くの人が会社の中で100人に1人の存在になっていると思う。「自分はこの領域で、会社の誰にも負けない」といった感じで。みんなもっと自信をもってほしい。1000人に1人、1万人に1人の存在になれるように、チャレンジしてほしいですね。 ただし、ひとつの領域で勝負をして、45歳までに結論が出ない人は注意が必要です。どういうことかというと、そこで負けてしまうと復活が難しいから。20代で負けても、別の領域で這い上がることはできますが、年を重ねれば重ねるほど、敗者復活が難しくなる。 土肥:年齢のリスクがあるわけですね。そのほかに、なにかありますか? 藤原:ありますね。サラリーマンにとって、最大のリスクがあるんですよ。 土肥:そ、それは……?。(次回、3月20日掲載予定) [土肥義則,Business Media 誠] 【ヤフーニュースより抜粋】 |
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先日、下記のヤフーニュースを見つけました
今までの年功序列、横並びの評価から世界との競争へ変化し、
グローバル化の中でどう勝ち残っていくか
自然界の中に食物連鎖がある通り、
人の世界にも需要と供給の原則が成り立つものだと思います
『昔は良かった』が口癖ではなく、『将来こうしたい』と、
希望を口癖にできるよう自己変革していく時代だと考えます
仕事をしたら“10年後のサラリーマン”が見えてきた(前編): 人には「聞かれたくない」質問が、ひとつくらいあるのでは。記者にもあるのだが、そのひとつが「未来」について。 10年後、ドイさんはどうなっていると思いますか? と聞かれても、答えに困ってしまう。なぜなら「考えたくない」という気持ちがあるからだ。そんなことを言っていると、ビジネス書なんかでは「ビジネスパーソンよ、未来の目標を持て!」などと書いていそうだが、どうもこの類の話が苦手。 なぜ苦手意識があるのか考えてみたところ、たぶんいろいろなことを“逆算”しなければいけないからだ。例えば「10年後、自分はこうなる」と決めたら、その目標に対してこのように逆算しなければいけない。「2~3年以内に、コレとコレとコレをしなければいけない」「ということは、1年以内にアレとコレとソレを身につけなければ」「そう考えると、毎日、しっかり生きなければいけない。1分1秒が勝負だ!」という話になって、息苦しくなってしまうのだ。 しかもその目標というのが、どうもあいまいなので、逆算していても不安に感じてしまう。「こんなことをやっていて、いいのかオレ?」といった感じで。このような話をしていると、ちょいちょい仕事をご一緒させていただいているH氏が、こう言った。 「じゃあ、『10年後はこんな世の中になるよ』というヒントがあれば、目標をもてるでしょう? フジハラさんにインタビューしてみては?」――。 フジハラさんとは、藤原和博さんのこと。リクルートを退職された藤原さんは、その後、都内では義務教育初の民間校長として活躍された。最近は「10年先のビジネスパーソンにとって必要なこと」について、講演会などで語っているという。 「2023年」と聞いても、まだまだ時間はたっぷりあると思いがちだが、環境変化のスピードは速い。私たちの親が生きてきた時代とは、きっと違う働き方が求められているはずだ。10年後の社会はどうなっているのか?――そのヒントを探るために、藤原さんに会いに行った。 藤原さんに話を聞く前に、彼の経歴を簡単に紹介しよう。藤原さんは1978年、大学を卒業後、リクルートに入社。30代前半で営業本部長に就任し、その後は欧州にも駐在した。40歳のときに同社を退社し、会社とパートナー契約を結び「フェロー」(客員社員)に。そして47歳で、東京都では義務教育初の民間校長に就任した。5年後に退任してからは「教育改革」を広めながら、東日本大震災の支援活動なども行っている。 さて前フリが長くなってしまったが、そろそろ藤原さんの声を紹介しよう。 ●サラリーマンの給料は「二極化」 土肥:藤原さんには「10年後のサラリーマンはどうなっている?」といったことをうかがいたいのですが、まず「給料」についてはどのように見られているのでしょうか。 下の図を見ていただけますか。サラリーマンの給与は15年ほど前からダウントレンドで、2~3年前になってようやく底が見えてきた感じ。昨年秋ごろからは「アベノミクス」効果もあって株価が上昇し、一部の企業では「給料をアップさせる」というニュースがありました。デフレは脱却して、サラリーマンの給料も上がっていくと思われますか? 藤原:給料の話の前に、少し歴史を振り返ってみましょう。20世紀の日本は「成長社会」でしたが、21世紀は「成熟社会」になると思っています。もっと細かくいうと、成長社会は1997年で終わって、1998年からは成熟社会。この成熟社会に入ってからもう15年ほど経ちましたが、今後10年間で成熟社会がさらに成長するのではないでしょうか。 土肥:1998年からは給料が下がっただけでなく、消費指数や自動車販売台数などの数字が右肩下がりで落ち始めましたね。で、成熟社会が成長すると、どのような社会になるのでしょうか? 藤原:サラリーマンの多くは年収400万~800万円だったのが、10年後には「二極化」するでしょう。 土肥:二極化とは? 藤原:では予言しましょう。200万~400万円の人たちと、800万円以上の人たち―― このような格差が生まれるでしょうね。 土肥:サラリーマンにとっては、き、厳しいご意見ですね(汗)。 藤原:人間には「情報処理」と「情報編集」というチカラがあって、成長社会では情報処理力だけで通用していました。情報処理力が高い人は、年収400万~800万円ほどもらって、課長クラスになっていた。小さい会社だったら、部長になれたかもしれない。 でも10年後は情報編集力がなければいけません。このチカラを持っていないと、年収800万円以上もらうのは難しいでしょうね。 土肥:情報処理力というのはどういったモノでしょうか? もう少し具体的に教えていただけますか? 藤原:情報処理力が重視されていた時代は、いろいろなことが単純でした。例えば、何かが起きると、全員が同じモノを見ていればいい。そして全員が「これはこういうことだよね」と合意していました。 しかし情報編集力の時代になると、何かが起きても、正解がなくなってしまった。 10人いたとしたら、10人とも違う現実を見ている。そこで納得できる解を見つけなければいけません。自分が納得しているだけではダメで、ほかの人も納得できる解でないといけない。この解を導くチカラが、情報編集力になるわけです。 ちょっと質問してもいいですか? ドイさんがタイヤメーカーの社長だとして、これまでになかったタイヤを考えてくれますか? 技術のことやコストのことを気にせずに、発想してください。 土肥:い、いきなりそんなことを言われても……(焦)。 藤原:この質問に対して、1人でどれだけブレストできるのか。または数人をすぐに集めて、ブレストを縦横無尽にできるのか。数人というのは会社でもいいし、友だちでもいいし、インターネットの中でもいい。それによって自分がこれまで考えてこなかった解が、人と人の脳を結びつけることで導き出せるかもしれません。 こうしたチカラを持っている人が、年収800万円以上を手にしていくでしょう。一方で、処理だけに頼っている人は仕事がなくなっていく。なぜなら事務処理はさらにIT化が進み、工場にはロボットがたくさん導入される。単純な処理は、中国やインドといった国に奪われてしまうので、仕事がなくなっていくんですよ。厳しい言い方になりますが、そのおこぼれにあずかろうとする人は、年収200万~400万円になってしまう。 土肥:グローバル化の流れはもう止めようがありませんので、サラリーマンの給料も二極化するということですね。 ●会社は半分になる 藤原:いまお話ししたのは、ひとつの大きな流れで、もうひとつ大きな流れがあります。その流れとは「今後10年間で、すべての業界で会社が半分くらいになる」ということ。またそのうちの半分くらいは外資系になると思っています。 実は、こうした流れは、この15年間の成熟社会の中で起きているんですよ。例えば、金融機関。銀行だけでなく、証券や損保でも、会社の数が減りました。このほかにも流通や医薬業界などでも会社の数が減少しました。今後も各業界で再編の流れは止まらないでしょうね。 これまでは日本という狭いマーケットで商売をしていましたが、それなりに豊かだったので、会社がうじゃうじゃ存在していました。成長社会では“おこぼれチョーダイ”的な会社があったわけですが、成熟社会に突入して、そうした会社が淘汰されてきました。 土肥:会社が半分になって、そのうちの半分が外資系になると、かなりの確率で「自分の上司は外国人」ということになりますね。 藤原:上司が欧米人になるのか、中国人になるのか、韓国人になるのか、インド人になるのか――それは分かりません。ただ情報処理力だけの人は中国やインドに仕事を奪われていくので、今後のサラリーマンは情報編集力が必要になってくるわけです。 ちなみに35~45歳の人は、覚悟してくださいね。 土肥:えっ、な、なんでしょうか? 私もその層に入るのですが……。 藤原:35~45歳の従業員を対象に、多くの会社では「この人はココまでだな」と決めてしまう。「あなたは係長まで。来月からは○○支店に行ってください」といった感じで、会社は動いてきますよ。 会社から仕切られる前に、この年代のサラリーマンは仕掛けていかなければいけません。「自分はこういうことがしたいのだ」ということを会社に提案する……いわゆる“取引”ですね。こういう関係が必要になってくるのではないでしょうか。「組織内自営業者」の意識をもっていないと、結局は会社に仕切られてサラリーマン人生が終わってしまうかもしれません。 だから35~45歳というのは、非常に大切な時期なんですよ。 土肥:だんだん、未来が怖くなってきました(苦笑)。ところで、成熟社会で必要となる情報編集力はどのようにすれば身につくのでしょうか? 教えていただけますか? 藤原:分かりました。(次回、3月13日掲載) [土肥義則,Business Media 誠] 【ヤフーニュースより抜粋】 |
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